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日時:2020.05.21 (木)|カテゴリー:平下の雑談




みなさんこんにちは。

フランスワインと言えば、おおよその方がボルドーやブルゴーニュと言われそうですが、個人的には最初に飲んだ記憶の為かアルザスワインが非常に馴染みやすかったような気がします。

当店でもおすすめしても、割と受け入れられやすい銘醸地ワインにも関わらず、意外と詳細が分からないという声も聞きますので、本日はアルザスワインについて考察してみたいと思います。

アルザスワイン.jpeg

通常アルザスワインは、ほかの地方のワインのように混醸せず、単一品種で造られています。(※混醸している生産者もいます)

ということなので、アルザスで造られている品種を理解すると、自分の好みのアルザスワインを探しやすくなるかもしれませんね。

 

いわゆるアルザス品種と言われるブドウは、白ワイン用でピノ・ブラン、シルヴァネール、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカ、そして赤ワイン用でピノ・ノワールの7品種になります。ほかの地方でも聞いたことのある品種もあるかと思いますが、思い返す意味で振り返ってみてください。

 

【ピノ・ブラン】

イタリアでいうピノ・ビアンコ、ドイツでいうヴァイス・ブルグンダーと呼び名の変わる品種です。

ほのかに洋ナシ、リンゴ、ハーブの香りがあり、ライトでデリケート、なめらかな飲み心地。すっきり飲みやすくフレッシュな味わいで、ニュートラルなタイプなので食事にも合わせやすいタですね。

【シルヴァネール】

オーストリア原産の白ぶどうで、ドイツやオーストリアではシルヴァーナーといいます。

柑橘系果物やハーブのような繊細なアロマと、すっきりした爽やかさが特徴でミネラル感を感じるワインもあります。

他の品種に比べると忘れられがちなワインですが、フレッシュ感や飲みやすさはまさにこれからの夏にはおススメです。

【リースリング】

アルザスワインの代名詞ともいえる品種でしょうか。

溌剌とした果実味で、辛口に仕上げたタイプは切ったばかりのリンゴ、洋ナシ、グアバのようなアロマがあります。

また、地域によってはぺトロールと呼ばれる石油のようなオイル香やミネラルの鉱物を連想させるものもあります。

甘口の場合は、アップルパイや煮詰めたオレンジのコンポートなどの甘さを凝縮した甘美なワインになります。

 

澄んだ清らかで歯切れの良い酸味があり、ボディは軽いものからどっしりとしたミネラルのある重厚感があるものと差があるの特徴ですので、合わせる料理や好みのタイプで選ぶ楽しさがある定番のアルザスワインです!

【ミュスカ】

イタリアではモスカート、スペインではモスカテル、ドイツではムスカテラーと呼ばれ、日本ではマスカットとして有名です。

辛いものから、甘口、極甘口のものまであり、爽やかでフルーティー、瑞々しい果実感のある味わいで、アペリティフ(食前)にもおススメです。アルザスではアスパラガスと合うといわれている、春をイメージさせるワインです。

【ピノ・グリ】

ピノ・グリは、ピノ・ノワールの枝変わり品種で、ブルゴーニュ地方が原産地と言われており、イタリアではピノ・グリージョ、ドイツではグラウブルグンダーと呼ばれている人気ぶどうで、アルザス地方の高貴品種です。

 

グレープフルーツや、蜂蜜、マンゴー、パイナップルの香りに例えられ、製法によって香りも異なります。

厚みのある味わいで、ほのかな果実味、それを引き立てる酸味があるのが特徴で、心地よい苦みも兼ね備えており、飲んだ後の爽やかさを引き立てます。

ちなみに、イタリアの場合は早済みしてスッキリとした辛口に仕上げたり、ドイツの場合は辛口・甘口ごとにグラウブルグンダー、ルーレンダーと2種造っています。

しっかりとした鶏や豚の肉料理とも相性がいいので、好みの味わいを探してみてください。

【ゲヴェルツトラミネール】

一度飲むと忘れがたい香りと味を持ったブドウで、北イタリア原産でトラミナーの変種と言われています。

ゲヴェルツとはドイツ語でスパイス・香辛料という意味なんだそうです。

 

バラやライチ、ムスク、カモミール、オレンジの皮など特徴的な香りでインパクトがあります。

辛口から甘口のものまでタイプが様々で、レモングラスのようなニュアンスを持ち合わせ、わずかな苦みも感じます。

フランスでは、アペリティフやフォアグラに合わせるのが定番のようで、香りからして中華やエスニック・オリエンタルな料理まで、日本のカレーなんかとも合わせやすそうです。

【ピノ・ノワール】

アルザスで唯一の赤ワイン用ブドウ品種です。

アルザスのピノは、ベリー系のフルーティーな香りが広がり、軽やかなボディで柔らかいタンニンを持つ飲みやすい味わいが多いです。

タイプによってはバーベキューや、煮込み料理とも相性がいいです。

 

アルザス地方は、フランスとドイツによる領地争いが長く続いた地域です。

その為ドイツ領だった時はドイツのワイン法が適用されたので、その影響で単一品種のワイン造りやブドウの糖度を重視したものになっているようです。

 

そしてアルザスで特筆すべきは、自然派の生産者が多いことです!

天然酵母を使用して、発酵・熟成にはステンレスタンクや長年使用された大樽を用いるなど、豊かな酸とフレッシュな果実味を活かしたワインが生み出されています。

自分好みの生産者や品種を見つける楽しさを秘めたアルザスワインを、是非お家でも楽しんでみてください♬